京都「にこみ 鈴や」〜昼から開く丸太町の一軒で、煮込みと出汁にほどける

京都・丸太町。
御所のすぐそば、堺町通りを少し入ったところにある一軒。

「にこみ 鈴や」。
店名のとおり、煮込みと出汁が主役のお店だ。

もとは御池のあたりにあったお店が、この場所に移ってきたのだそう。
開くのは昼の13時から。昼から静かに飲めるお店、というのがなんとも京都らしい。

白木のカウンターに座ると、目の前が調理場。
湯気の立つ鍋と、手際のよい仕事を眺めながらの時間がはじまる。

まずは一杯と、出汁の小鉢

まずはハイボールを。
カウンターに並んだ小鉢が、それだけでもう楽しい。

やわらかな出汁に浸かった一皿に、たっぷりの大根おろし。
ひと口いくと、じんわりとやさしい味が広がっていく。

濃すぎず、薄すぎず。
この加減が、ずっと飲んでいられる理由なんだと思う。

店名どおりの、煮込み

織部の角鉢に盛られた煮込み。九条ねぎがこんもりのり、からしが添えられている

織部の角鉢に盛られた、煮込み。
九条ねぎがこんもりと、からしをちょこんと添えて。

とろりと煮込まれた身は、箸で切れるほどやわらかい。
しっかりと味が入っているのに、後味は驚くほど軽い。

からしを少しつけると、また表情が変わる。
これは、お酒が止まらない。

焼き霜の造りで、ひと息

染付の皿に盛られた白身の焼き霜造りと、添えられたわさび

続いて、白身の焼き霜造り。
皮目だけを香ばしく炙って、身はしっとり。

わさびを少しのせて。
脂の甘みと、炙りの香りが重なって、すっと消えていく。

煮込みのあとに、この一皿。
組み立てが、とても気持ちいい。

昼から飲める、という贅沢

大根おろしをのせた出汁の小鉢と、氷の入ったハイボールのグラス

氷の音を聞きながら、もう一杯。

派手なものは何もない。
けれど、出汁の効いた一皿ずつが、静かに体に染みていく。

気負わず入れて、きちんとおいしい。
旅の途中でこういうお店に出会えると、その街のことが少し好きになる。

ごちそうさまでした。

店舗情報

店名:にこみ 鈴や
エリア:京都・丸太町(御所周辺)
住所:京都府京都市中京区丸太町堺町東入鍵屋町74
アクセス:丸太町駅(京都市営)から369m
ジャンル:居酒屋
営業時間:13:00〜21:00(水・木・金・土・日)
定休日:月曜・火曜
予算:夜 ¥3,000〜¥3,999/昼 ¥2,000〜¥2,999
予約:可(075-600-9656)
※カード可/電子マネー・QRコード決済不可

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