チェンマイの旧市街、南の門のあたり。
プラトゥーチェンマイの市場がすぐそこにあって、朝も夜も人の出入りが絶えない。
GAAD。
北部のことばで「市場」を意味するのだという。
古い商業ビルをそのまま使ったカフェで、新しいものを足しても、古さは隠していない。
コンクリートの壁の傷も、そのまま残してある。
掲げられているのは Coffee / Bar & Conversation。
朝のコーヒーから、夜の一杯まで。
窓際で、焼けたパンを開く

ステンレスの丸皿に、こんがり焼けたサンドイッチが二切れ。
断面から、緑のペーストと、ほぐした具と、とろけたチーズが見えている。
外側はかりっと乾いていて、噛むと中はまだ温かい。
ハーブの青い香りが、あとから鼻に抜ける。
窓の外は明るくて、皿の縁が白く光っている。
となりには、ラテと氷入りの水。
ハートが一つ、浮かんでいる

白いカップに、ラテ。
表面には、きれいに描かれたハートがひとつ。
タイ産の豆を使っていると聞いた。
飲んでみると尖ったところがなく、ミルクの甘さがまっすぐ立ってくる。
木のテーブルの向こうで、床のグレーがぼんやり滲んでいる。
朝の店内は、まだ音が少ない。
Order の文字の向こうで

カウンターの手前に、Order の文字。
その上に、店のロゴが入った紙コップが高く積まれている。
白い皿には、焼き菓子がふたつ。
バターの艶が濃いものと、ドライフルーツが埋まった茶色いもの。
奥では、バリスタが黙って手を動かしている。
レジの画面まで、店の赤い色で揃えてあった。
豆と、瓶と

グラインダーのホッパーには、GAAD のラベル。
そのふもとに、同じロゴの豆袋がふたつ置かれている。
並んでいるのは豆だけではない。
瓶のビールにも、CHIANG MAI の文字。
コーヒーの店であり、酒の店でもある。
時間帯によって、この一列の主役が入れ替わっていくのだと思う。
朝から、夜まで
市場のとなりで、朝から夜遅くまで開いている店。
コーヒーを飲みに来た人と、ビールを飲みに来た人が、同じカウンターに並ぶ。
古い建物のなかで、そういうことが自然に起きている。
次はもっと遅い時間に、この席に座ってみたい。
ごちそうさまでした。
店舗情報
店名:GAAD(ガード)
エリア:タイ・チェンマイ/旧市街 プラトゥーチェンマイ
住所:12 Phra Khaeng Lane 5, Phra Sing, Chiang Mai
アクセス:プラトゥーチェンマイ市場のすぐそば
ジャンル:カフェ・バー
営業時間:7:00〜23:00
予算:75バーツ〜
Instagram:@gaad.cnx
※コーヒーのほか、自家製のベーカリー、カクテル、タイのクラフトビールなど
※営業時間は変わることがあります。訪問前に確認を。