グルメな友人に最近のレストラン事情を聞いてみたら、ツインズは絶対好きだと思う！とリコメンドされたのは都立大学にある 京華菜清香さん。こちらのお店、食材を活かしながらも丁寧に手間暇かけたコース1本(11,000円)で勝負されています。
普段は和食や鮨などのセレクトが多い私たちですが、たまには少し違ったものもいいね、とお邪魔してきました。
中華も大好きなのですが、なかなかコスパの優れた良店を見つけられなかったのですが、今回ついにお気に入りと言えるお店に出会ってしまったかもしれない…。そんな素敵なお店でした。ここはグルメな人たちの予約が殺到してしまいそうな素敵なお店でした。
都立大駅から約５分ほどですが、割と住宅街にあるので気持ち余裕を持ってお出かけしましょう。この日はカウンターの席をご用意いただけたので厨房での調理の様子を拝見しながら、コースが出てくるのを待ちます。お店は14席のみでこのこじんまり感に早速、好印象を持ちました。
メニューを眺めながら、色々と想像しつつビールをグビグビ。この瞬間がとても楽しい。
アミューズとして出てきたのは、はじめて頂く琥珀色のピータン豆腐。
まずピータンの琥珀色部分を口に含み、素材を味わいます。黒いピータンよりクセがなくあっさりとしています。そのあとは、全てを混ぜていただきましたが。お豆腐部分が滑らかでとても美味しい。
長崎県五島産のホウボウの中華風カルパッチョ
中華で出てくる器じゃない！とまずはここで心を掴まれます。その後にカリカリとしたコーンフレークのようなものとお野菜を一緒にいただくと食感がとても楽しい一皿に。ソースがちゃんと中華で、中華の懐の広さを感じます。これぞ、洗練された味。
次は、北京ダック 洋梨とカダイフ（小麦粉と水で作った棒状の麺のようなもの）とご一緒に
先ほどまで吊るされていたダックをささっと温めて、香りと食感を引き出した北京ダックは、洋梨の香りと合わさってとてもいい。
自分でくるくるっと巻いていただきます。
上海蟹味噌入りフカヒレスープ
たっぷりと入ったフカヒレスープに上海蟹味噌の濃厚さが加わったスープ。中国人はスープにこだわる、と言いますが納得の美味しさ。会話も忘れて熱々のスープを胃のなかへ流し込みました。シンプルに間違いない美味しさ。
ホタテと銀杏の春巻き
良質のホタテと銀杏を春巻きの皮で包み、素材の美味しさを存分に味わえるお皿。パリパリとした春巻きの皮とジューシーなホタテに銀杏の香りと歯応えがアクセントになってビールが進みます。創作しすぎず、丁寧に作られていて好印象。
長崎県五島産アカハタの強火蒸し
お次も長崎県五島から取り寄せたアカハタを強火蒸しにして中をふんわりと優しく仕上げたお皿です。一般的な中華のイメージって油を多用するイメージだと思うのですが、調理法も体に優しいものを選びつつきちんと美味しくて嬉しい。
牛頬肉の香り揚げ 臨醐山黒酢のソース
ナイフを入れるとホロホロとなる絶品のお皿。少し濃いめの黒酢ソースがパンチ力がありノックアウトされそうに美味しい。
途中でニュージーランドさんの粒マスタードや付け合わせのカリフラワーで口を整えつつペロリと完食。
鱈白子入り麻婆豆腐
山椒がガツン！と効いた麻婆豆腐の上に驚きの白子を乗せたスペシャルな麻婆豆腐。思わずご飯ください！と言ってしまいそうなくらいの辛味と旨味がたまりません。麻婆豆腐に白子がこんなに合うなんて…知りませんでした。
お店で食事をいただくと自分では全く想像していなかったコラボレーションに出会えるからとても楽しいしやめられません。
〆はいろいろキノコの汁そば
澄み切ったスープに季節のキノコがたっぷりと。さらにいろいろキノコの中には松茸が潜んでいたりして震えます。
私なら松茸といろいろキノコの汁そばとかにするけど、そんな控えめなところも好き！
こういうところって作り手の人柄みたいなものが出るので、すごく素敵だな…と感じました。
杏仁豆腐
こちらにもさらりと金箔が添えられていて、美しい。お皿にもこだわりがあり、お料理もどれも丁寧に作られていて感動するレベルです。じんわりと良さが伝わる、そんな素敵なお店でした。このお料理の内容でこのお値段とは信じられません。
席数も多くはないお店ですし、すぐに予約でいっぱいになってしまいそう。できれば、人に教えたくないと思うほど良いお店でした。
またぜひお邪魔させていただきます！ごちそうさまでした。
京華菜 清香
東京都目黒区八雲1-11-18
TEL：03-6421-1421
夜総合点★★★★☆ 4.0